Travel'  2007 China  2007年中国、杭州&上海旅行記

5月5日

【シーフー(西湖)の朝】

 杭州での初めての朝、起きようと思っていた予定よりも1時間半ほど早く目が覚めてしまいました。窓から外を見ると、残念なことに雨が降っていました。気づくと、前日は夕陽を見ていないので、この日が最初で最後の夕陽のチャンス。だと言うのに、雨。沈んでしまいました。


 そして、観光に時間を当てられるのはこの日しかないというのに、まだ全く、どこを見ようか考えていませんでした。とりあえず、ガイドブックで3ツ星が着いている「霊隠寺」に行こうと思い立ちました。しかも7時半だから、空いている内にブラッとみて、朝食のレストランが閉まる10時までに帰ってこようなんて、またも甘い誤算をし、朝飯抜きで出発してしまいました。


 【ローカルバスで移動】

 朝一でホテルから湖をまず見て、バスに乗って目的のお寺へ行くことに。しばらくあるくとバス停を見つけ、「霊隠」に泊まるY2というバスに乗り込み、聞いてみると、「トゥイミエン(対面)」という答えが。そうかと思い、逆へ行くと、バス停にY2のバスは示されてなく、おかしいなと思いましたが、K7というバスで行けることがわかりました。

 バス停には停車するバスの路線図と次のバス停の名前が書いてあるので、それで一応確認できます。待っていると、何回か地元のおばさんなどにバスのことを聞かれますが、「トゥイブチー、ティンブトン(ゴメンナサイ、ワカリマセン)」と答えます。
 バスは前方から乗り、すぐにお金を入れる箱があります。停留所の数に関係なく、2元(32円)均一とか安いので重宝します。お釣りは出ませんので、小銭の用意か、数人で合わせて払う必要があります。
 バスの中には次の停留所を示す電光掲示板などはなく、普通にテレビが着いてます。頼むから、漢字を見てわかる様にして欲しいです。写真の右上のように、路線図が貼ってありますので、それを見て放送で判断し、降りるときは停留所の名前でチェックして降りるしかありません。


【飛来峰景区の石像】

 バスで霊隠に着くと、そこにはすでに、ウンザリするほどの中国人が来ていました。しまった、これなら朝を食べてくれば良かったと思いながら、券を買ってスタスタと移動。


 最初に訪れたのは、何やら洞窟のエリア。


 小雨の中、散策を開始しました。左上の写真は、皆が手で触りながら歩いているので、真似てみると、すごくツルツルしていました。真っ暗な洞窟の中、他の人を真似て、フラッシュをたいて写真を撮ると、なんと、そこには石像がいっぱいいました。驚きです。
 
 

 結構、秘境チックというか、岩も濡れていて滑るのですが、年輩の方なども、観光を楽しんでいました。


【霊隠寺】

 飛来峰景区で35元、さらに霊隠寺で30元を払い、お寺地域へ。



 お寺は何層にも建物があり、奥へ進んでいく度に、変わった仏像が見られました。お寺や仏像の雰囲気が好きなので、見ていて楽しかったです。左下の仏像の裏には右下のような、沢山の仏像が彫られていました。





 かなり雨も強い中、傘もささずに変な観光客にも見えたかもしれませんが、山の上の方まで、しっかり楽しませていただきました。


【永福禅寺】

 霊隠寺を出て、さらに奥へ進むと、永福禅寺という山寺がありました。10元を払い入場。雨も止まず、疲労もかなり感じてしまいました。


 登りきると、西湖が見渡せる景観がありました。


【岳王廟】

 永福禅寺を降り、お土産用の「ロンジンチャ(龍井茶)」を買って、再びK7のバスへ。岳王廟というところを目指し、岳廟というバス停で下車。この頃には運良く、雨があがっていました。降りる前に見かけた食堂へ立ち寄り、12時にやっと朝ごはんのラーメン。鶏がらっぽい塩っぽい味で、トマト、アスパラ、キクラゲ、シメジ、タケノコなど野菜満載で美味しい麺を10元(160円)でいただきました。食べてると、また他の客が味はどうか?というように聞いてきました。すみません。質問と答えがわかりません。


 岳王廟は入場せず、湖畔をそぞろ歩き。途中で庭園を見て、「西湖十景」の一つ、「曲院風荷(チゥユエンフォンホー)」へ。現地の人に混じり、のどかに歩き、「蘇堤」という堤防へ。


 蘇堤は結構、距離があり、景色を楽しめましたが、歩き疲れも。。。


 蘇堤を渡り終わり、少し歩くと、十景の一つ、「雷峰塔」へ辿りつきました。ただ、ここも人が物凄く多くなっていたので、入場はやめ、バスに乗り一旦ホテルへ。


 午後2時頃、ホテルへ一度戻ると、ちょうど掃除をしてくれていました。ベッドの脇にお礼のチップを置いておいたのですが、持って行かなかったので、渡しに行くと、いらないと断られてしまいました。海外を旅行すると、どこのホテルでもチップの習慣があり、中国人も必要以上にチップとか求めるかという先入観があったので、この地方の人は良い人達なんだなって思ってしまいました。

【六和塔:リゥホーダー】


 一休みをして、さぁ、どうするかと考えた結果、ガイドブックを見て行ってみようかと思いながら、遠そうだからやめておこうと思っていた「リウホーダー(六和塔)」へ向かうことにしました。理由は混雑に疲れていたので、ここまで遠ければ逆に空いていそうと思ったのと、銭塘江という広大な河を見てみたいとも思ったからです。さっそくバスを探すと、ホテルから意外と近い開元路というバス停から、ちょうど好都合なバスが出ていたので、乗り込みました。30分くらい乗ると、広大な河沿いの停留所へ到着。


 散々、山を登ってお寺を見てきましたが、この塔へはまたもや登り階段が。少し登ると、六和塔が姿を見せました。


 ちなみに場所は塔の麓までは20元、塔に登るには10元必要でした。320円+160円でしたので、迷わず、塔の上まで。塔の中も、何回にも層がなっていて、上の方まで行くのはかなり疲れました。銭塘江も物凄く大きい河でしたが、対岸に見える風景も、壮大な感じのものでした。帰りのバスでは、お年寄りに何度も席を譲りながら、揺られ、行くときに見た河坊街という繁華街へ立ち寄ろうと思っていましたが、やめておきました。

 

【念願の心洗われる夕陽に遭遇】

 六和塔見物を終え、再びホテルへ戻って少し休むことに。少し曇り空という感じでしたが、夕陽が何となく期待できそうな予感がしました。フロントで何時頃が夕陽の頃合か聞こうかと思いましたが、混んでいたため、そのまま部屋へ。部屋に入ると、レイクビューが幸運し、陽の沈み加減がちょうど見える感じでした。

 さすがに歩き疲れもしていたので、ビールを飲んで、アラームを設定し、少し横になりました。そして、そろそろかと湖畔に行くと、またもや沢山の人が。とは言っても、今までよりもだいぶ落ち着いた混み具合でした。念願の夕陽だったので、どこで夕陽をみるか、予め計画などを立てておけばよかったのですが、疲労ですでにそういう余裕は無かったらしく、ホテルからサッと行かれる場所でその時を迎えました。でも、ホテルがある解放路という道路が西湖に接しているところは、なかなかの良いスポットだったらしく、程なく、オレンジに輝く夕陽に遭遇。
 ぶらぶら〜っと湖畔を歩いて、その時を堪能しましたが、この場所に来れて、沈む夕陽を体感できて、すごく良かったです。



 陽は沈みましたが、雰囲気が良かったので、そのまま暗くなるまで、湖畔を散歩。


 しばらく湖畔を歩き、昔ながらの面影を残す、「河坊街」を目指しました。途中で何やら屋台街が広がっていて、心が弾みましたが、コンビニで買ったコンビニ弁当を美味しく頂き、空腹感が湧かず、見るだけに終えてしまいました。焼き鳥屋(?)さんは音楽に合わせて踊りながら焼いて売っていて面白かったです。


 そして賑やかな昔ながらの街並み、河坊街へ突入。昼間にバスから見えましたが、やっぱり夜景の方がきれいで趣があるなと感じ、夜に来て正解だったと思いました。


 ブラブラと歩いた後、最後の夜だしお金もなかなか減らないことだし、少し贅沢して湖畔ののどかな場所で、ビールでもと思い、ビアバーへ。1杯45元(720円)とかなり高め。後悔しつつも、2杯飲んだ上に、美味しくなかったステーキまで頼んでしまってました。やはり、屋台料理にしておけばよかったです。



 雨の中、山を登ったり、階段を登ったりで足がかなり疲れていたので、ホテルの近くにあった、一見怪しそうな「足浴」の看板のマッサージへ。足+上半身マッサージで50元(800円)とビール1杯より全然価値ある体験ができました。上手でしたし。

 この夜は足が痛くて痛くて堪らなかったのと、天気が急変して嵐のような強風で外が騒々しく、なかなか寝られませんでした。

 何はともあれ、正月の台北の漁人碼頭、2月の杭州の姉妹都市、松江の宍道湖で見逃したキレイな夕陽を見て、感じることができて良かったです。




TravelTop 5月3日 5月4日 5月5日 5月6日


 


HOME