Travel'  2006 Thailand  タイ、バンコク旅行記

【旅の案内】

 8月31日、来年のカレンダーを見てフと思いました。なんだか3連休が少ないな。と。少ないといううより、勤務先で一人総務部で経理などの仕事をしているので、自分次第でスケジュールが組みやすい反面、どうしても休むわけにはいかない日がありまして。そんなわけで、来年のカレンダーを睨み、3連休プラス有給での4連休が取りにくいと悟り、それなら今年、4連休を作ってしまおうと、勝手に旅の計画を立て始めてしまいました。
 何回か行った事があるタイにまたも行く必要があるのかと思ったのですが、今回は「心と体を癒す旅」と銘打って行く事にしました。行ってみて、、、やっぱり何度行っても面白く、また行きたい思いに陥ってしまいました。

【クーデター】

 2〜3ヶ月前でしょうか、タイではタクシン首相に対し軍部がクーデターを起こし、暫定政権を樹立しました。街中ではあまり、クーデターの影響などは感じられませんでした。タクシン前首相は経済発展や農村部へ力を注いでいたため、支持が強く、マッサージなどのお店で話を聞くと、やはりタクシン前首相を支持する人が居て、今の政権を嫌う人が多いらしかったです。

【直感的感想】

 空港について、少し渋滞にあい、陽も当り熱くなったタクシーの中で、まったく解らないラジオを聴いていても、やっぱりタイっていいなって思ってしまいました。着いてすぐにタイ語に癒されました。

 モノレールや地下鉄の駅ではエスカレーターで日本のように片側を開けていることがありませんでした。みんなゆっくり歩いていました。自分もタイではそうしようと思ったのですが、どうしても急ごうとしている自分がいて、恥ずかしくもなりました。 どこの駅にもトイレはありませんでした。車内では、携帯電話の音がなると、皆、会話を始めました。でも、走行音が日本の電車よりも断然静かな為か、話し声が小さい為、不快には感じませんでした。 混雑している車両が駅に着いても、ドア付近の人は場所をずれたりして道を空けることがありませんでした。それでも、いざこざなどもありませんでした。子供や家族連れが乗ってくると、若者が率先して席を譲りました。
 日本とは全くと言って良いほど、マナーというか、心持が違いましたが、日本の列車よりもとても居心地が良く、人間観察しているだけで楽しかったです。

 夜が早い。以前は深夜遅くでも、結構色々な屋台が営業していて、小腹が空いてもなんとかなりましたが、11時頃には片付けをしてしまっていました。

【マッサージ】
 
 体を癒すという目的達成には、なんと言ってもこれでしょう。普段、日本でも10分1,000円という相場のマッサージに時々行きますが、全く違ったスタイルのタイ古式マッサージ。とは言え、いつもなんとなく痛みを覚える感じもありました。受ける方もなんだかしんどくなるマッサージです。今年も昼に夜にと何軒か突入しました。
 そんな中、とあるマッサージ店に行き当たりました。前にガイドブックを見て行って、なかなか上手いマッサージ師さんがいたので、行ってみると、鍵がかかっていたので、仕方なくブラブラ歩いていた時に、お店の前にマッサージ師さんが3人くらい座っていたお店の人と目が合い、吸い込まれるように入っていきました。中に入ると、受付には日本語を話せる女性がいて、最初に「若い子とオバチャン、どっちが良い?」って聞いてきました。こんな質問をされると、失敗したかなと思いつつ、「上手い人が良い」と答えると、「じゃぁ、オバチャンね」と言われました。オバチャンの方が上手いというのは知っていましたが、少し若くて可愛い子を少し期待していましたが、こう切り返されました。1時間か2時間かときかれ、そこは迷わず2時間で頼みました。1時間では半端と言うことも経験から知っていましたので。
 受けてみると、そんなオバチャンではない小柄な人が、かなりの力でやってくれて、すごく気持ち良くなりました。スタッフに翌日もまた来ると約束をしました。翌日は朝から市場を歩き、重い荷物を持ち、肩と腰が物凄く痛くなっていました。お店の前を通ると、昨日の日本語を話せるスタッフが外でおそばを食べていましたが、ボクを見るなり、すぐに気づいて、店内に案内して、その人自らボクの足を洗ってくれました。すごく嬉しくなってしまいました。今日はどのコースにするか聞かれて、肩と腰がすごく痛いことを伝えると、特に説明もなく、自動で古式2時間になっていました。そしてマッサージ師さんに症状を伝えてくれて施術を受けると、受けている時は結構、荒技で痛いなと思ったのですが、いつもと違う技も交えて、終わってみると、不思議なことに肩と腰の痛みが全く残っておらず、他の箇所にも痛みが全くありませんでした。その後、スタッフの方と色々と話をして、来年は必ず友人を連れてくるからと約束をし、握手をして店を出ました。受けた後に痛みが残らない、今までで最高のお店でした。足マッサージもオイルもみんな上手いとのことでした。

お店:A2(エーツー)   タイ古式マッサージ 2時間 350B(約1050円) その他のコースも安かったです。
    9:00〜24:00(2006年11月現在)   スクンビット通りSoi20
    BTSプロンポン駅からアソーク駅へ向かって、高架下の左側を歩いて数分、セブンイレブンと道を挟んで対面にありました。
    
【タイバーツ】

 タイのお金、バーツ(B)への両替は日本でも可能ですが、基本的には現地の街中でする方がレートが全然良いので、日本からは用意しない方が良いです。空港内の料金所は、発着がある時間帯には開いているので、取り合えずのお金はそこで用意できます。
 現地の両替所などでは、現金よりも日本円のトラベラーズチェック(T/C)の方がレートが良いので、今回はT/Cを多めに持っていきました。プラス、日本の銀行口座から引き落としができる国際キャッシュカードとクレジットカードを利用しました。
 為替レートは1バーツ=3.2円程度でしたが、簡単に1B=¥3という計算で過ごしました。ここでもその計算で表記します。

 両替レート
  T/C   10,000円は0.3099円と表示がありました。1枚につき30B+税3Bがかかるということで、
        20,000円両替したところ、6,198B−33Bということで、6,165Bになりました。1B=¥3.24です。
  国際キャッシュカード  みずほ銀行とCirusが提携のカードを利用しました。メリットは24時間いつでも、
        日本の銀行口座に入っている預金を、現地の通貨で引き出せる点です。
        5,000Bを引き出したところ、16,705円と手数料210円が口座からおちました。1B=¥3.38です。
  クレジットカード  セゾンVISAカードを利用。1700Bの買い物が5,565円でした。1B=¥3.27

  今回の旅行では、両替レートの良い順にかくと、1Bあたり T/C 3.24 < クレジットカード 3.27 < 国際キャッシュカード 3.38
  となりました。TPOによって異なりますが、いざと言うときのことも考えながら、これらを上手く組み合わせるのが良いみたいです。


<航空券>

 またもや日本航空JALです。航空券自体は60,000円とオフシーズン価格なのですが、原油高の影響で燃料サーチャージというのが13,000円くらい上乗せされて、大変です。8月31日にWebで予約、9月2日に購入しました。

<アクセス>

 11月3日 JL717 10:55成田    −− 15:55バンコク
 11月6日 JL708 08:15バンコク  −− 16:00成田

 夏に行ったインドネシアの首都ジャカルタへは、成田からは主な直行便としてJL(日本航空)とGA(ガルーダインドネシア航空)が毎日1往復なのに比べて、タイの首都バンコクへは、JLとTG(タイ国際航空)が毎日往復3便ずつのほか、NH(全日空)、SQ(シンガポール航空)、UA(ユナイテッド航空)、NW(ノースウェスト航空)など多くの国の便が日々、多数乗り入れています。
 それにもかかわらず、利用したJL便は満席に近い状況ですごく窮屈な感じがしました。ジャカルタ便では3席の通路側を取っておけば、だいたい3席は占有できて、寝転がったりできたのですが。
 おまけに、飲み物のお代わりを聞かれたので、頼んでもこないし、年輩のCAさんがタイ人のお客さんを見下した態度で扱っていたりで、ちょっとがっかりもしました。

<空港>
 今年からバンコクの窓口はドンムアン空港から、スワンナプーム空港という、近代的な空港へと変更になりました。空港に到着して、タイ人スタッフを見るなり、「あぁ、タイにまた来たなぁ」となんだか嬉しくなってしまいました。
 帰りの便を利用する時は、珍しくホテルで2時間前に行くように言われたので、素直にしたがって、6時頃到着するようにしました。まだ、ほんのり暗い時間帯に到着したのですが、おかげでキレイな空港の姿を見ることができました。


 カウンターバースタイルのレストランが数多くあり、だいたい200B(約600円)前後でした。お寿司や焼酎を置いていた、日本食のお店だけ、お客さんがまったくいませんでした。

<空港〜市内>
 空港では1番目立つところに、リムジンタクシーのカウンターなどがありました。早くホテルに行って、初日を少しでも満喫したいと思ったので、高いとは知りつつも利用しました。高速道路代込みで900B(約2700円)でした。
 逆にホテルから空港へは、早朝でしたが、普通のタクシーで400B(1200円)が相場となっているらしいです。メーターで220Bくらいでしたが、180B程は運転手さんのポケットに入るみたいです。

<ホテル>
 5度目の利用となるノボテルオンバンコクサヤームスクウェアを、8月31日に申し込み、9月2日に確約できました。部屋に入ると改装も済んだため、物凄くモダンでキレイな部屋になっていました。初のダブルベッドだったこともあり、今までとはグレードが違うのではとも思ってしまいました。ただ、16階の部屋でしたが、深夜までトゥクトゥクなどのエンジン音が響いていました。


  ノボテル オン バンコク サヤームスクウェア

【街の景色】
 相変わらず道路は混んでいるなと言う感じと、今まで以上に日本文化の流入というか流行が感じられました。ここ数年でも空港の他にも建築物など、すごく発展を遂げ、10年近く以前から何度も利用しているホテルの近くも、2年前とは大幅に景色が変わり、夜、一人で歩いていると、自分は迷子になってしまったんではないかと勘違いしてしまうほど、変わっていました。


左:ノボテルホテルの近くで、数年前は現地のコンビニで、中に店員さんの他にガードマンが常駐していました。
  2年前に行ったときには、ファミマに変わっていました。暑い中、おでんも売れてました。タイ人に。
  近所には圧倒的な数の小さいセブンイレブンがありました。
中:日本でも公開されたばかりの映画が早くも上映されていました。ビックリしました。
右:ジャパニーズストリートミュージックと銘打っていました。すごい熱気でしたが、日本とはあまり関係が。。。
  周辺にコスプレをした若者がたくさんいました。



左:モノレール駅からみたモニターです。駅にも車内にも、液晶モニターが多く、数々の宣伝が放映されていました。
中:ホテルから見たサヤームパラゴン。高級ブランドショップなどが入っていました。数年前は1度だけ利用したホテルがあった場所です。
右:歩道橋から見た渋滞。この位置にも歩道橋ができ、夜はこれを見て迷いました。


左:地下鉄駅にある表示です。日本の円借款により出来たことに敬意を表しています。日本より良い乗り物でした。
右:市場近くの公園。多くのタイ人が木陰で過ごしていました。レンタルゴザの人などもいました。

【乗り物】

 今回はお寺見物は行こうかと思いつつ、全然行きませんでした。その為、BTS(モノレール)や地下鉄が普段の交通手段になりました。1駅30円程度からで、とにかく安かったです。不満はと言うと、券を買うところがすごく混んでいる。
 BTSでは1つの改札の所に、自動券売機が4台程しかありません。しかも、コインしか使えず、コインを持っていない場合、両替をして、券売機を使わないといけません。地下鉄では、1つの改札に3台程、一部のお札も使えるのと、窓口でも購入可能な点が、BTSよりは良かったですが、それでも非常に混んでいました。おまけにBTSは電磁式カード、地下鉄はコイン型チップで乗り継ぎもできません。双方、統一性をもたせて欲しかったです。乗り換え駅も、駅名が違うし。

 トゥクトゥク。。。BTSや地下鉄の発達に押された為か、昔に比べかなり数が減っていました。しかも、昔はすごい勢いで勧誘に来たのですが、皆無に近く。記念に1回くらい乗っておくかと思い、呼び止めて交渉を開始しました。すると、すごく近い距離なのに、80B(240円)と吹っかけてきました。モノレールで15B(45円)で行かれる所に行こうとしてんのに、アホか!と思い、せいぜい20Bだろと言ったら、交渉決裂になりました。昔は20Bでも乗れたのに。無人で同じ所を走るなら、少しでも稼げば良いのに、そんな計算も出来ないのかと呆れてしまいました。

【食べ物】

 心を癒すものの一つには、美味しい物を食べると言うことも欠かせません。今回は一人で行ったので、タイスキや中華など、数人向きな物は食べられませんでしたが、いつもとは違った楽しみ方もできました。夏のインドネシアではお腹を壊しましたが、今回は腹痛は0でした。


 タイのおそばの屋台です。英語も通じません。自分もあまり話せないのですが、突撃。たまたま一人だけいたお客さんが、日系企業に勤めているとかで、間に入ってくれました。麺は4種類くらいから選ぶ方式で、春雨は美味しくないので太いにが良いと言う事でした。下のおそばがそれです。


左:25B(約75円)最初は薄味で、ナンプラー(醤油)やら色々入れたら辛くなってしまいました。刻みココナッツが香ばしくて美味しかったです。
右:道端焼き鳥。1本5B(15円)または10B(30円)。その場で焼いてくれて、日本とは違った美味しさでした。


左:最近流行りのフードコートの料理。マーブンクローンというショッピングセンターで食べました。
  100B(300円)のチケットをまず購入して、好きなものを探します。ビールが高めの45B。料理が50B。(150円)
中:エラワンというショッピングセンターにあったレストラン。
  2日前にタイスキとトムヤムクンがミックスされたような鍋料理が100B(300円)もしなかったので安い店と思い、再訪問。
  昼間っからビール2杯とサイドメニューを頼んで300B(900円)を越えてしまい、高いと少し後悔しました。
  でも、日本の料理と違って、海老の味が濃厚で食感もよく満足できました。
右:am/pmで買ったお菓子やラーメン、お茶類。全部で100B(約300円)。毎回、沢山買っても激安でした。

【市場】

 今回は特に見るものもなかったのですが、ちょうど週末に当っていたので、ウイークエンドマーケット(チャトゥチャック市場)まで足を伸ばしてみました。バンコクの北の方に位置していて、BTS駅と地下鉄駅の両方がある場所です。行きはBTS、帰りは地下鉄を利用しました。行くときに感じたのはまず、西洋人が多い。現地についても西洋人だらけでした。市場にはいろんな物が売られ、活気に溢れていました。物も安いし、値切り交渉もできました。
 王宮方面同様、詐欺師が居た事には不快感を覚えましたが。


左:市場の風景です。お店の中の方はすごい活気でした。
右:家具などのお店です。


左:あまりペットは見かけませんでしたが、ペットショップも多くありました。
右:ペットショップの近くでは、恐らく野良犬らしき犬達が、酔っ払いのように寝そべっていました。


 市場での買い物は安かったのですが、食べ物には外人料金がかかりました。やっとで見つけたLEOビールを、いくらかと聞くと、中でタイ人か、いや違うなど相談し、35B(105円)と答えが来ました。まぁ、お寺の方よりは安かったので良かったですが。すごく美味しく感じたし。
左:果物も色々売っていましたが、これは恐らく、カップを選んでミキサーをかけてジュースにしてくれるんだと思います。
中:子供も働いています。エビフライなどもあり、オバチャンに値段を聞くと20Bと。そばと同じくらいなのは許せず、買いませんでした。
右:5Bと書いてあるので、2本選ぶと、20B取られました。倍です。でも、食欲に負けました。美味しかったです。


【あとがき】

 普段の日本の生活とはかけ離れていて、何度、行っても面白く、癒される国だと再認識しました。それと同時に乞食の方もまだまだ街中には多く、年寄りの方も多く、どういう人生を送ってきたんだろうと悲しくもかんじでしまいました。あまり人気がない所では、ささやかながら20B紙幣を渡してきましたが、こういう生活をしている人がいなくなる国になって欲しいと思いました。加えて、ストレスを溜めながらでも、日本でそれなりの生活を送れる事も、一応は幸せな事なのだなとも思いました。幸せボケをしているかもしれませんが。
 翌年の7月のユナイテッド航空のマイレージ特典チケットを2人分、早くも用意したので、その時が待ち遠しいです。機会があればその前にも行けたらなんて思ってしまってもいます。



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<Thanks!>
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